社会福祉法人東京サレジオ学園  理事長  村上康助様

処遇監査報告
様々な喜びと感動と思い出を残して一年一年が過ぎていきますが、同時に多くの重い課題も次々と迫ってきます。 一つ一つの課題の前で、立ち止まり、躊躇し、振り返り、でも逃げ出すことなく、 解決に向けて試行錯誤を繰り返す日々を、職員の皆様が子どもたちと共に過ごされていることに、心から敬意を表します。

  当然のことながら、一人一人の子どもたちの個別ニーズには違いがあり、一様ではありません。個別支援計画を常に確認しながら、個々の子どもたちの課題の深刻度に合わせて、 3ヶ月、半年、一年と計画を見直し、職員チームとして一層協力して取り組んで下さるよう願うものです。

  また当然のことながら、児童養護施設は、生きていくための知識を増やし、社会の規範やルールをしっかりと身に付けさせることを第一の目的とする学校とは違い、1日の暮らしのサイクルの中では、子どもたちがホッとすることができる家庭生活の部分を担当するものです。
  社会のルールをきちんと身に付ける、いわば生活の中のフォーマルな部分を担当する学校と、心身の傷を癒し、信用できる大人もいることを実感することが出来、愛されているということを体感できる場を提供するという部分を担当する児童養護施設とが協力し合って、 一人一人の子どもの成長のために知恵を出し合うことは必要不可欠なことであり、これからも一層の努力を期待するものです。
  もちろん子どもたちは成長し、傷の深さや、深刻度には差がありつつ、徐々に癒されて育っていくことが期待されます。