暑さの後に梅雨の涼しさが来ると、なにかホッとする今日のこのごろですが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。 子どもたちも私たち職員も、元気で毎日を忙しく、賑やかに生活しております。 今年の春、グループ・ホームと呼ばれる子どもの家「樅の舎(もみのいえ)」が一つ、学園から車で10分ほどのところに誕生しました。 幼稚園の子から高校生までの6人と専任の職員2人・非常勤2人の10人家族です。 国分寺市も、子育て支援の一つの事業として、こころよく受入れてくださいました。子どもたちは地域の小学校、中学校に通います。
  大分県の中津市に、サレジオ会が設立母体となっている「ヨゼフ寮」という児童養護施設があります。 3年前に全面移転改築を行ないましたが、このほど「木の建築賞」をいただき、去る5月14日、東京大学弥生講堂で授賞式がありました。 傷ついた子どもの心を癒せるような温もりのある「子どものお家」です。東京サレジオ学園を設計された藤木隆男氏の建築作品です。 この藤木氏が、「樅の舎」を設計されました。見事な出来栄えだと思います。皆様方にも是非、見ていただきたいと思っております。
  東京サレジオ学園の基本理念の一つに、子どもたちを美しい整えた環境の中で育てる、というのがあります。一昨年、私たちは定員を100名に下げ、 それに応じて各棟の児童配置も12名にしぼり、子どもたちが、よりゆったりした生活空間で過ごせるように努力してまいりました。 加えて職員を増配置して、きめの細かい処遇ができるようにしました。この度、竣工した「樅の舎」は、こうした私たちの願いの一つの結晶です。
  ところで、このところ子どもに関わる痛ましい事件が相次いでいます。 子どもたちが被害者の場合もあれば加害者の場合もあります。児童養護に携わる者として深く考えさせられています。 わたしは、最近の一連の出来事は「現代」という時代の恐ろしさを露呈した事件だと思います。現代とは何でしょうか。 現代は相対主義の時代です。 明確な価値観がありません。自分がよければ善いのです。