毎年一年を振り返って考えるのだが、社会的にも子どもの世界は夢を失いつつあるのか。毎日目にするテレビや新聞などの報道は、気持ちを暗くする。 物事をネガティブに考えがちな私は、特にそう感じるのかもしれない。しかし物事には必ずポジティブな面がある。 それは創造主である神がこの世界を「良いもの」として造られたからである。単純な信仰といえば単純である。 しかし、物事をポジティブに考えることは良いことである。特に子どもについて考えるとき、とても大事な姿勢・態度である。
  学園にとってこの一年どうであったろう。「園舎調理の完全実施」、「地域小規模児童養護施設―樅の舎」の立ち上げが大きな課題であった。 「園舎調理」に関してはまず職員の協力に感謝したい。職員の一致した情熱があったからこそ成し遂げられた。もちろん問題がなかったわけではない。 しかしそれをより良くするための取り組むべき課題と受け取ることが大事なのだ。 ジャガイモやタマネギなどの根菜類を業者に園舎ごとに配ってもらう問題がでてきたときも、どこに置いておくかが問題になったが、 ジャガイモの似合う籠を探してきて、台所に存在感を出した。物事をよりよく工夫する事は意識、そして意思の問題なのだ。 料理をする職員に混ざって手伝いか邪魔かわからない子どもたちであったが、最近は子どもたちの中にも料理に興味を持つ子が増えていると聞く。 大いに結構なことだ。問題をどう受け取るかによって結果も違ってくるのだ。これからも一層おいしい食事を子どもたちと作っていきたい。
>  地域小規模児童養護施設「樅の舎」は、学園の場合、単なる分園的なものとしてでなく、地域に根ざした1軒の家として作られた。 いかに地域に溶け込むかが、これからの課題である。近所のお友だちがやってきて楽しそうに遊んでいる小学1年生、 新しく通う中学校の友人と映画に行く約束をして、うれしそうに報告してくれる子、 御近所の母親と一緒にゲートボール大会に参加した子などうれしい姿がそこにあった。これから夏を迎え、より一層地域との交流が深まるであろう。 「樅の舎」のあり方が本園にどのような良い影響を与えるか、今から楽しみである。