1. 東京サレジオ学園の養護の基本である「受容と傾聴、支持的かかわり」の日々の実践、安心できる生活の保障、アッシステンツァ(共にいる)と個別のかかわりに努める。また子どもの気持ち、声に出せずにいる心の声に職員は耳を傾け、子どもたちが自分の気持ちを言葉にして適切に表現できるよう助ける。幼児や年少者の安全に具体策を立て実施する。
今年は入所する子どもが相次いだ。特に夏場からの入所が急増したが、園舎の努力協力があって11月頃には定員いっぱいの状態となった。幼児の数も増えて職員にとっては手がかかることとなった。そのために園舎を安定した雰囲気に保つことに力を注いだ。夏休みの行事など子どもの安全について、特に幼児に気を配るように徹底した。子どもの声を聴くことについては、学園の心理士や家庭裁判所の調査官のボランティアの協力を得ながら実施していった。子どもの心を開くことは時間もかかり、大変苦労していただいた。個別の関わりについては病院への付き添いや1対1でのお出かけを多くして、大事にされている実感を持てるよう工夫した。また、ある子については専門機関の愛着形成プログラムに職員と一緒に参加したことで、職員との関係が劇的に変化し、同時に家庭との関係も良化して引き取りに至ったこともあった。

2. 子どもたちの成長の力を信じる。
子どもの問題を子どもだけの責任として終わらせず、事例検討などを通して職員側の取り組みの視点、姿勢を変える。職員が変われば子どもも変わる。子どもは良くなる力を持っており、職員は子ども一人ひとりの成長を信じ願いつつ、子どもを諦めずに待つ姿勢を堅持する。

今年は入所が相次いだことで特に地域の小学校には迷惑をかけたように思う。しかしそのたびに学校との協議を行ない、授業の付き添いなど、できるところを協力していった。精神科などの専門家に事例検討を依頼し、職員側の対応を勉強した。