1. 東京サレジオ学園の養護の基本である「受容と傾聴、支持的かかわり」の日々の実践、安心できる生活の保障、アッシステンツァ(共にいる)と個別のかかわりに努める。子どもたちが自分の気持ちを言葉にして適切に表現できるよう職員は信頼関係の醸成に努め、技量を高め、内外の専門家、苦情解決第三者委員の協力を仰ぐ。
「受容と傾聴、支持的かかわり」については、子どもとの信頼関係を結ぶにあたって成果が着実に表われていると実感している。それは高校生25名の生活が落ち着いた雰囲気の中で営まれていることを見ればわかる。思春期の子どもたちの心の揺れをしっかりと受け止める素地を小さいころからの関係性の中で培ってきた成果であると考えている。その背景には専門の精神科医、心理士の方々のケースカンファレンス、コンサルテーション、カウンセリング、愛着形成プログラム研修等のご指導があった。また子どもたちの「言葉による表現」のために、言葉の教室などに通わせることで、自分の気持ちを適切に言葉で表現できるようになったことは、子ども自身の成長に大きく寄与した。親との葛藤の中で自分の気持ちを受け止めてもらえなかったことが、その後のさまざまな行動のひずみとなって表われていることを考えると、コミュニケーション能力を高めることと同時に、現象面にとらわれず、子どもをしっかりと受け止め、話を聞いてあげることがいかに大事かがわかる。

2. 学校での学習活動が円滑に充実して送れるように、子どもたち一人ひとりの学力、能力をもう一度把握し直す。その上で子ども、学校の先生、保護者、児童福祉司と話し合い、学習面での向上に実効性のある具体策を立て実施する。また子どもたちの将来がふさわしく展開され、卒園後も安心して社会生活を送れるよう、小さい頃からの地域との交流を深め、地域の方々の協力を得る。
生活を安定させることと学校生活を充実させることの両立は、なかなか難しい。