1. 東京サレジオ学園の養護理念は「受容と傾聴」「支持的かかわり」である。これは職員がアッシステンツァ(寄り添う)の心で子どもの安心、安全な生活を作りあげていくことを求めている。子どもたちのさまざまな表現の中から大切な願いに気づいて、子どもたちが受け入れられ大事にされている実感を持てるようにしたい。
学園の理念「受容と傾聴」「支持的かかわり」の職員への浸透は重要だ。スタッフ会議の中で議論を戦わせ、ドン・ボスコの「子どもを愛するだけでなく、子どもが愛されていることを実感できる」にはどのようなかかわりが相応しいかをスタッフ同士が話し合えていることはうれしいことだ。また少しずつだが子どもたちの雰囲気も穏やかさを見せ、職員と楽しそうにやり取りしている姿が増えてきた。これも職員の日々の実践の賜物だろう。

2. 今年度より学園は専門機能強化型児童養護施設として専門家の指導を仰ぎ、研修を積み、職員の意識と技量をより高めていきたい。
国立精神神経センターの吉川和男先生の訪問による診断と、適切な力強い助言、社会事業大学の藤岡孝志先生の「愛着の再構築プログラム」の半年にわたる園内研修、子どもや職員のカウンセリング等によって子どもたちへの支えが強化された。
  また、目白大学の加藤尚子先生のスタッフ会議への出席や各園舎職員へのグループコンサルテーション、東京学芸大学の大河原美以先生の橡・樟の舎の職員へのグループSVや、子どもたちのプレイセラピー、御子柴明子先生のクリニックでの小さな子どもたちのプレイセラピー、桜町病院の府川昭世先生の心理検査などの御指導があり、この一年子どもたちを見守り育ててきた。見捨てることなく、見限ることなく難しい課題をもつ子どもたちとの毎日を抱えてきた職員たちにとって、この専門家の指導の意義は大きいと思う。子どもの心のケアに当たってくださった皆さんに感謝したい。