1. 東京サレジオ学園の養護理念は「受容と傾聴」「支持的かかわり」である。これは職員がアッシステンツァ(寄り添う)の心で子どもの安心、安全な生活を作りあげていくことを求めている。職員は子どもたちのさまざまな表現の中から大事な願いに気づいて、子どもたちが受け入れられ、大事にされている実感を持てるようにしたい。
この一年、子どもたちの生活は比較的安定していたように思う。子どもと職員の日頃からの関わりが、落ち着いているせいであると思う。子どもが大きな声で叱責されることもなく、穏やかな関わりができていたと思う。第三者評価の実施で、子どもたちが伸びのびと生活していることがうかがわれ、嬉しく思う。と同時に、中には苦しんでいる子もまだいるのは確かで、よりきめ細かな子どもとの関わりに一層努力する必要を感じた。

2. 専門機能強化型児童養護施設として実施計画を定め、実施する。顧問精神科医による児童のケースカンファレンス及びスクリーニングによる早めの検査治療対応を行なう。また、施設運営向上事業として職員が「愛着の器」になる処遇スキル向上のために「愛着再構築プログラム」研修を今年も引き続き実施する。また、今まで続けてきた園舎のより良い養育環境を作り上げていくための、施設心理士や専門家による職員のグループスーパーヴィジョンを併せて実施した。
顧問精神科の先生とのケースカンファレンスが充実してきた。職員も先生がおられる安心感から、困難な事例についても対応できた。また、「愛着の器」作りについても、研修のたびに内容が深められていった。子どもの支援は職員の支援でもあることから、職員の子どもとの関わりについての自己理解が深められていった。また、職員のスーパーヴィジョン、グループスーパーヴィジョンが実施され、園舎の養育機能の充実が図られた