今年度も担当園舎職員を主軸としたアフターケアを自立支援コーディネーター、園長、ファミリーソーシャルワーカー等と協力して行なった。
   卒園生も日々の業務に忙しい現場の職員に些細な疑問を聞くのも憚られたり、卒業して数年経つと遠慮も出て来たりするが、複数対応出来る職員がいるので、現場の職員以外にも連絡出来るということは安心材料の一つになっているようである。しかし、それと同時に担当園舎の職員との愛着、信頼関係は非常に価値あるものだとつくづく感じる。
    「一人暮らしをしたら自分が予想以上に出来て驚いた」「学園を出たら学園で食べた献立が懐かしくなって作ってみた」「昔は反抗してごめんなさい。感謝しています」等と心底御礼を伝えてくれる子がとても多いのは大きな励みである。
   また、専門学校卒業は難しいかもしれないと皆で心配していた子どもも専門学校の先生との密に連携を取って、無事に卒業することができた。この卒業は彼にとって一生を支える大きな出来事だと思っている。彼を支えて下さった関係者の方々に心より感謝したい。自立とは完全に一人で立つことではなく、適切に周囲に助けを求めて、人々の支えの中で自分の力で立つことなのだと考えさせられた。
   卒園したばかりの子どももかなり昔の卒園生も、就職や転職、結婚等の人生の節目に自ら連絡をくれる風潮は今後も大切にしたい。また、突然「昔はいろいろと迷惑をかけてごめんなさい。反省してます。見捨てないでくれて有難うございました。本当に御世話になりました」と謝罪をしつつも元気で立派に成長した声を聞かせてくれることもある。
   毎年12月24日には学園で行われるクリスマスミサとパーティには卒園生の為の会を開いている。毎年思い出話に花が咲くが、皆職員の些細な言動も覚えており、大人の姿が子どもに与える影響について考えさせられる。夏のキャンプや冬のスキー等はやはり何年経っても大切な思い出になるらしく、職員の努力も報われる思いがする。
   私達の仕事は一朝一夕で成果が出るものでもなく、正解もない。学園にいる間に大人の想いが伝わらなくとも、いつか伝わることを信じ、伝わらなくとも彼らの成長の一助になれたらと願う。
   卒園生の健康と幸せ、活躍を心から祈りつつ、今後もサポートを続けていきたい。
 
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