東京サレジオ学園の基本理念

社会福祉法人東京サレジオ学園は、
昭和21年、少年達の教育を目的とする
カトリックサレジオ修道会の宣教師、
タシナリ神父によって創設された。
創設の頃は戦火に焼け出された少年達を保護し、
生活の援助を与え、教育をしていくことから
始まったが、 まもなく小学校・中学校も
併設されるようになった。
その後時代とともに日本の社会の状況も変わり、
子供の問題も多様化してきて、
施設の役割も大きく変化してきている。
しかし、両親との別離の悲しみを癒し、
家庭から切り離された寂しさをなぐさめ、
子供達を成熟した人間として
社会に送り出していく使命は、変わっていない。
当学園の児童養護の理念は、
キリスト教的な人間論に基づいているが、
基本的には19世紀に北イタリアのトリノで、
教育も満足に受けられず
社会からも放置された勤労少年達の養育と
教育に生涯を捧げたサレジオ会の
創立者ドン・ボスコの精神を範としている。
彼は「オラトリオ」と呼ばれた家に少年達を集め、
宗教教育、学校教育、技術教育を施して
立派な人間・良き社会人として世に送りだしている。
特に彼は理性に根ざした教育、
心豊かな教育、愛あふれる教育を目指している。
彼は常に少年達を神から与えられた大切な賜物・
独立した人格としてとらえ、
自分が彼等を愛するだけでなく、
彼等も自分達が愛され、大事にされているという
実感が伝わるような教育を目指していた。
当学園も少年達の中に宿る素晴らしい資質や
能力を引き出し、真なるもの、善なるもの、
美なるものを素直に求め、心豊かな人間に
成長してくれることを期待している。
そして少年達が自分の人生のある地点に立って
振り返る時、心の中の原風景が豊かで
心地よいものとして思い出されるような
学園でありたいと切望している。